足りない

 

必要なものが、多すぎて、自分の我がままさに辟易する。要らない要らない、何も要らないはずなのに、ここにはなにもなくて、ずっと震えている子供の背中を差すって、暗い雲の中にずっと座っている。

世の中には二通りの人間がいて、わたしは夢とか正直もうなにも信じられないし、無い。そんなこと考えられるのは全部足りているからでしょう、足りないものを埋めるために生きる人間と、これからもいろいろなものを集められる人間がいることに気づいてしまった。

小さな時からずっと埋めるためにしか生きられない、ずっとおおきなハンデを背負っている感覚がして、痛々しいことばっかりして呆れられてきた。手を差し伸べてくれる珍しい人の足元に縋り、自我なんてものは端から無かった。認められることや関心をひくことだけがわたしの全てで、それをもう認めないといけないと思っています。

 

全部嘘でした、ごめんなさい、だれのことも好きじゃ無かった、自分の欠落したもの、ふるえる子どもをあやすために、ずっとずっと感心をひきたかった。それだけなんです、たった1人以外、

誰かに裏切られたことで失ったものが多すぎて、身動きが取れない。