2021-01-01から1年間の記事一覧

私たちは何があっても天使だった

19歳の時、自分が本当に天使だと思えた瞬間があって、鮮明に覚えている 古着屋で買った小花が散りばめられたデニムの半袖のロングワンピース、黒髪ロングで、真っ黒いアイシャドウをしていて、ベランダで濃いめのカルアミルクを飲んで、キャメルを吸っている…

無題

10錠以上の薬を毎日欠かさず飲まなければ、私はこの世界に適応することができない、自分の心の声を殺す錠剤や、朦朧として何も考えさせられなくさせる錠剤、衝動的に動けなくさせる錠剤、いろいろ 中学の時からずっとお薬を飲んでいるが、たまに疑問に思うこ…

ラブレター

精神病棟から退院して、もうすぐ1か月が経つ。 昔の書いていた記事を読んでいて、なんだか他人のように思えるぐらい、私は色々変わった。 死についてそんなに考えなくなった。極端な思考を辞められたのは、入院中にひとり白い部屋で考えることが増えたことが…

配役

土曜日の慣れない土地の喫茶店はすごく混んでいて、喫煙ルームで煙草を目を瞑りながら吸いつづけて3時間ぐらい、えづきがとまらなくなった久しぶりに、なんか嫌な予感がする、お母さんの顔が浮かぶとすぐ家に帰りたくなる、グリーン車に乗りたい、リクライニ…

2021.317

ノートに記したものをそのまま書き下ろしたもの 未来のある発言なんて もうしない わたしには希望も何もない 解っていることでしょう 恋愛の神にみはなされたちいさな子供 それが私であり あるべき姿。 死ね死ね死ね死ね こんな肉体など消えてしまえ 泡沫の…

障がい者バスにて

ひとりごとで発狂するキティのトートバッグのおばさん ずっとにやにやしながらうめき声をあげている少年となんとも言えない顔で手を繋いでいるそのパパ 「まなちゃん!」と言ってわたしに抱きつこうとしたおじさん そしてそれを羽交い締めにして止めたそのお…

どうでもよくない

白い格子のドアを開けると貴方がパソコンに向かって仕事をしていて、私はそれを邪魔しないようにそろりとベッドへ入って入眠するといびきがうるさいと叩き起こされた、それは先月のことだけどもうとっくに昔に感じる。録音したいびきを聞かされて「私、こん…

経済的だけ満たされた部屋

心の虚しさはお金で解決できると思っていた、どんなに寂しくてもお金を使って欲しい物を手に入れれば、虚しさはたしかに一瞬だけ、ぼやけた。 だけど其れにも限界があると、私は知ってしまった。 お金で買える欲しいものはほぼもう私の部屋の中にある、それ…

20210320

もう2度と言葉を交わすことのない、彼の描いた私の絵が部屋に貼ってある。彼の簡素で何もない部屋のことをたまに思い出す、あれからわたしには恋人という存在はいなく、8ヶ月も経つ。 18歳の時、自分が穴として扱われることが嬉しかった。行為を通じて自分の…

神様

中学生の時、神様みたいに崇めていた男の人がいた。彼はぶっきらぼうなくせ、気分屋なので偶に私に優しくしたり甘い言葉をかけたりした、中学2年生の私はその通りその悪魔のような神様に翻弄されて、彼のお気に召すまま、認められなくちゃ、と毎日齷齪してい…