どうでもよくない

 

白い格子のドアを開けると貴方がパソコンに向かって仕事をしていて、私はそれを邪魔しないようにそろりとベッドへ入って入眠するといびきがうるさいと叩き起こされた、それは先月のことだけどもうとっくに昔に感じる。録音したいびきを聞かされて「私、こんなの、出してるの?」と青ざめたことを思い出した。

 

私は神経質で、眠剤がないと眠れないのに彼の部屋だけ、彼のそばでだけは安心して眠ることができた、何故だかは知らない、「それすごいよね」と友人にも言われた、ちなみにその友人の家に泊まりに行った時は2時間も寝れず、早朝の舎人ライナーからビルを眺めて海の近くの家まで帰った。

 

人の関係は脆くて、私の軽率な発言で彼を傷つけた、もうあの天国みたいにスヤスヤ眠れる部屋にはもう行けないのだと思った。

悲しみが襲ってきてわたしはいつのまにか深夜3時半、泣きながら海へ居た。

もう2度と会えないなら生きてる意味なんてないから死んでしまおうと思った、自殺してしまったフォロワーの女の子のことを思い出す、白い猫のぬいぐるみ、赤い絵、繊細過ぎたんだろうな、

波に逆らってずぶずぶと海へはいっていった、春の海は冷たかった まとわりつくスウェットが気持ち悪いけれど頑張って足のつかないところまで行ければ死ねるとか思っていた、でも波の力が強くて私は浅瀬に戻されてしまった。

砂の上にうずくまり、たくさん泣いた、大声でその人の名前と、許してよ、ごめんなさい、を沢山叫んだ、私の生き甲斐だった、彼とたまに会えるなら、ちょっとだけでも生きるのを頑張れていた、それなのに、ごめんなさいの連絡にはまだ返信は来なくて、放心状態で家にいて今日も1日が終わった

予備校には行けなかった 欠席理由に死にたくて仕方ないですと書いた

 

もう全てがどうでも良くなった、財布の中身が280円しかないこと、貯金残高もないこと、どうでもいい。