無題

 

10錠以上の薬を毎日欠かさず飲まなければ、私はこの世界に適応することができない、自分の心の声を殺す錠剤や、朦朧として何も考えさせられなくさせる錠剤、衝動的に動けなくさせる錠剤、いろいろ

中学の時からずっとお薬を飲んでいるが、たまに疑問に思うことがある、本当の自分は何を考えているのか、わからない、だって抑え込ませてるから、錠剤なしの生活は考えられない、だって飲まなければ、大変なことになって苦しめられることぐらい予想がつく、でも、私を押し込めてまで、居るべき世界なの?ここは、そんなに価値がある場所?

そういう時、ふと、死んでしまいたいなと思ってしまう。

自分が自分で居ることを否定され続けているのと同じような感じがして、それは他人にも自分にも危害を加えるから、わたしは自分じゃなくなるために毎度薬を飲む、そして逃げ込む、1人だけの部屋で、理想の部屋を作る。

猫足バスタブに透明なお湯、白色のタイル、蝶の置物に、リボンのかかったプレゼント、暗い色を放つランプに天蓋のかかったベッド、赤いベルベットの絨毯、たくさんの書物、絵を描くためだけの部屋、大きなレコードをかける機械、