無題

 

 

たった3センチぐらいの恋慕、へし折ってまた、ないものとして。

誰かの隣にいることはすごく簡単なことだけど難しくて、またぼくは、つまらないことしかない空虚を見つめたりして、たまにそっと目を閉じている。

 

類は友を呼ぶとは言ったものだな、答えのない会話をする、また。苦しいねつらいねどうしたらいいんだろうね、答えを出すのはいつも自分自身だと分かった上で、他人の苦しみなんて知ったところで自分の苦しみが緩和されるわけではないのである。

 

ハワイアンなTシャツ、笑顔の奥様、そんなもんばっかり、自分の部屋とは大違いでびっくりする、外が、陽の光をこんなに浴びてもいいだなんて知ったのは、生きていて初めての気づきであった。