配役

 

土曜日の慣れない土地の喫茶店はすごく混んでいて、喫煙ルームで煙草を目を瞑りながら吸いつづけて3時間ぐらい、えづきがとまらなくなった久しぶりに、なんか嫌な予感がする、お母さんの顔が浮かぶとすぐ家に帰りたくなる、グリーン車に乗りたい、リクライニングで一気に2個、椅子を後ろに傾けて

地元まで一気に!下るのだ!

 

理想の自分になれないことに慣れて、全てに対して「はぁ。」みたいな反応しかできなくなってきた。

どんどん空が夕暮れになっていくと、私の涙腺はアホなので、2018年の秋のあの日を思い出して、戻りたい、彼のところにと泣いてしまうが、もう彼への連絡手段はハサミで彼がぱちんと何も思わず(おそらく、多分。絶対かもしれない)切ってしまったから、ひとつのきらきらしたかたまりが消えて、私の心の中はドロドロしたものだけちょっと残っている感じがして毎日何も嫌なことなんてされてないのに、涙が出てきて、わかんないなら触らないで、来ないで(本当は構って欲しい)

見ないで、誰も近づかないで(本当は気づいて欲しかった)

聞かないで、笑えてるし(聞いて欲しいし、笑うのが下手になっていく日々)

 

どうでもよかったよ。モブAでもなんでも良かった。彼の中での私の配役は。もう演劇にも出させて貰えなくなった、クビになった。