なし

 

 

さみしくなりたい、君の手で苦しくして欲しい。

互いを求め合う温度の高さがわたしのほうがずうっとあったかくて、ベッドの上でぼーっと君がタバコを吸っているベランダを眺めていた、そんなこともあった、その思い出だけでわたしはいきていけるのでした。

煙草を吸うのが日常になってしまってすこしさみしい、大人になっていく自分が楽しくも寂しい、こんなことになってしまうなんて、私は思っていたかな、白いニット、ピンクのスカート、永遠の憧れだ。

女の子かどうかたまにやはり不安になる、身体がどうか、巨大な不安感に襲われる。

視覚的に自分がどう見えない、とかは多分精神的な話で、お偉い大人に話してもきっと解決していかない。

ずっと抱きしめていて、とあの時言えてたら。

流れる日差しを、いつまでも見てた。

 

 

 

泣きながら何度も縋った、君の手で殺して欲しかった、無惨な形でもいい、それはそれでいいよ、きみにならなんだってさせてあげたかった。

 

 

ずっと、寂しいよ、

最近は毎日誰といても寂しくて悲しくなる。季節のせいにしたいけれど、異性との情事の肌が触れ合う暖かさを思い出すだけでダメになってしまう。

毎日誰かに触っていたい、でも誰でもいいわけじゃなくって、

わけわからないまま泣いて煙草だけが減っていく。

心から自分が赦されることなどあるのだろうか、

其れを求めているから、中途半端な今の状態が本当に苦しい。

街を歩いても誰かが誰かしらと一緒に居ることに気づいてしまった。

私は人間関係から逃げて、人生から逃げて、欲しいものだけ欲しがってる最悪な人間だ、

 

死ねばいいのか

とどかないところ

 

 

わたし世界で一番好きな詩集があってさ、君にだったら教えてあげてもいいよ、なんて、誰にも言えなかった。

自分の一番好きなものは、誰にも教えられない、いっつも。

 

男女の関係は脆い、いつのまにか拍子で崩れ落ちる、いともかんたんにこわせる、わたしはそれが怖くて、何にも踏み出せないまま、大人になってしまった、身体だけ。

自分がどんどん言葉がうまくなることが許せなかった、自分がどんどん嘘をつけることが許せなかった、君にだけ、君にだけわかってほしかった、それだけだった。

怖かったんだよずっと。

18歳の時、わたしは救われた、彼にとってはすごく軽率な行動だったのだと思う、人気のない公園でキスをして、その瞬間、呪いから救われた。

どこで何をしているの

もうその人の横顔にはもう触れないこと

わかってるし、

 

わかっているけど

思い出して悲しくなったり嬉しくなったりしてしまう

 

寂しいよ

無題

 

 

たった3センチぐらいの恋慕、へし折ってまた、ないものとして。

誰かの隣にいることはすごく簡単なことだけど難しくて、またぼくは、つまらないことしかない空虚を見つめたりして、たまにそっと目を閉じている。

 

類は友を呼ぶとは言ったものだな、答えのない会話をする、また。苦しいねつらいねどうしたらいいんだろうね、答えを出すのはいつも自分自身だと分かった上で、他人の苦しみなんて知ったところで自分の苦しみが緩和されるわけではないのである。

 

ハワイアンなTシャツ、笑顔の奥様、そんなもんばっかり、自分の部屋とは大違いでびっくりする、外が、陽の光をこんなに浴びてもいいだなんて知ったのは、生きていて初めての気づきであった。

足りない

 

必要なものが、多すぎて、自分の我がままさに辟易する。要らない要らない、何も要らないはずなのに、ここにはなにもなくて、ずっと震えている子供の背中を差すって、暗い雲の中にずっと座っている。

世の中には二通りの人間がいて、わたしは夢とか正直もうなにも信じられないし、無い。そんなこと考えられるのは全部足りているからでしょう、足りないものを埋めるために生きる人間と、これからもいろいろなものを集められる人間がいることに気づいてしまった。

小さな時からずっと埋めるためにしか生きられない、ずっとおおきなハンデを背負っている感覚がして、痛々しいことばっかりして呆れられてきた。手を差し伸べてくれる珍しい人の足元に縋り、自我なんてものは端から無かった。認められることや関心をひくことだけがわたしの全てで、それをもう認めないといけないと思っています。

 

全部嘘でした、ごめんなさい、だれのことも好きじゃ無かった、自分の欠落したもの、ふるえる子どもをあやすために、ずっとずっと感心をひきたかった。それだけなんです、たった1人以外、

誰かに裏切られたことで失ったものが多すぎて、身動きが取れない。

あめのなつ

 

 

恥ずかしいからいつまでも言えないんだと思う、愛してるだなんて、君がくれた雨の夏、色彩はグレーに近かったけど時々点滅して、朝が起きれないわたしが厚底でこけてしまったときとか、いつでもかわいい笑顔を思い出して、電話、きみのこと、わたしのはなしなんてきみからしたら幼くて拙い内容かもしれないけれど、一生懸命に反応してくれていた。

誰かを想って泣くことが久しぶりすぎて、風呂場で暑いのか寒いのかわからなくなってしまった。号泣しながら、わたしは誰かのことを想って泣くことのありがたさを、ぽっかりしたなにか、解けない謎が解けたような気がして、泣き笑いみたいに風呂場で崩れた、ママが泣きじゃくるわたしに困惑しながらそっと頭を撫でてくれていたが、泣くことしかやはりできないのだった。