せいぜい
僕の事だけ照らさないネオンの光、呼吸がしづらい20時、あの日に抱きしめた猫のこと、教えてくれよなあ
仕方ないとため息をついて髪の毛を撫でられた、そんなことで軽率に生き延びてしまった
夏の溜息みたいな夜風、染みていく傷痕と残滓、罪の深さ、君が教えてくれたら、良かっただけ、それだけなのに
シーツを引っ張りながら涙目で名前を呼んだ、ベッドの下に転がった空き瓶、なにも言わないお前のことがずっと憎たらしくかったから股を開いた、一緒に堕ちることが復讐だと思っていた19歳の冬だった
お前から貰った煙草、不味かったよ
ガキくせえ
青い夏に別れを告げて これからどうしよう
四肢にまとわりつく甘ったるい香水の匂いにうなされて今日もまた生き延びてしまった