20191220

 

愛と死を美化しすぎている、中学生の頃から。

 

私たちはただの肉塊で、その中でも何かを見出しつつ喜びを得たり悲しんだりして生きている。そして絶望した時は死に泣きながら縋る。

 

友達に対する愛情と異性に対する本能的な欲求、どちらが信じられるかと言ったら後者で、それもひとは「愛」と呼ぶ。その欲求も長いスパンで見てしまえば一瞬で終わることである、射精に似ているなとふと思った。

 

この世で一番好きな映画は数人にしか教えていない。その映画では情緒不安定でヒステリックな女と作家志望の男が愛し合う。ふたりは支え合うも、最後は女の方があることを起こしてしまい、男のことを認識できなくなってしまう。そして男は、植物状態の彼女をその手で殺める。

 

「はるちゃんを見てると殺したくなる」

と好きな男に何回か言われたことがある。破滅願望が強いわたしは、そのたびに「いいよ」と言う。だけどこれは、彼は私を殺す勇気などないだろうという甘えも入っているな、とおもう。