なにもない

 

どんなに君が迫害されようとも、ずっとそばで涙を堪えて居たい。悔しくて唇を噛みすぎて血が滲んでも、なかったことのように笑って居たい。

そんな気持ちは誰にも言いたくなくて、そんな願望があることも黙って、日々の平坦な暮らしをこなしていって、あっという間に身体が老いていくんだろうな。

そんなことを風呂場で考えた。