16歳

 

「全てを差し出したところで、君は、君が、ぼくの物になってくれないことぐらい、馬鹿なぼくでもわかります。君が神経質であほらしいことで悩んでる間、ぼくは目一杯君の背中のながれ、流れってのはおかしいのかな、ながれみたいなものをみて、勃ってしまいました。そんな感じです。そんな感じで君と毎日こう、なんだかなあ、みたいな、そんな妄想をしてお世話になっています。そうであって欲しくはなかったと思います。ぼくがやってるのは君を傷つける行為です。ぼくはしかし、君を傷つけたくて仕方なくて、毎日毎日、そういう妄想をすることで、しか、わからなくて、そんな感じです。仕方ないんだよ。最近の鉄板妄想、教えてあげようか?きみがちょっとだけこう、そのスカートをさ、たくし上げるわけなんだけれど、ちょっと、ちょっと待ってください。行かないで、最後まで聞いて」